今日は、令和5年度(2023年度)入園式でした。

清々しく晴れ渡る、最高の日となりました。

 

門の前では、写真撮影の行列が出来ていました。

   

今年度は入園式を合同で行うことが出来ました。(昨年度までは、クラスごとに分散で行っていました。)

 

阿弥陀様の前に全員集まって、入園のご報告(入園式)を行いました。

昨日、4月8日は仏教を開かれたお釈迦様のお生まれになったお誕生日をお祝いする「灌仏会(かんぶつえ)おはなまつり」でしたので、入園式を始める前に、全員で灌仏法要を行いました。

お釈迦様はお生まれになってすぐに7歩歩かれ、「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん」「天にも地にも我一人尊し」、「命のあるものは全て等しく尊いのである」と宣誓されました。天からは、祝福の甘露が降ったと言われています。

2500年前のインドでは、一人の人間の命の重さは地位や生れ出た身分によっても大きく左右された時代でした。

現代よりもかなり命の重さに差があった時代に、お釈迦様がこのように誓言されたことは、当時の人々には衝撃的な事だったでしょう。

しかし、現代に生きる私たちが2500年前よりも命を大切にできているかというと、それは、甚だ疑問です。

人間だけではなく、動物や植物、自然、様々な命をどれ程無駄に(粗末に)扱っているか、という点では、現代は2,500年前よりももっと深刻かもしれません。

だからこそ、私たち人間が普遍の真理である仏法(仏の教え)を拠り所として、そこに生きるヒントを見出していくことがとても大切であり必要なのだと考えています。(どうしても人間は、自分の利益を優先する生き物だからです。でも、それが苦しみを生み出すことも忘れてはなりませんね。)

お仏壇(祭壇)の花(仏花)は仏の慈悲を、ろうそくは仏の智慧を現わします。

みんな、最後までお家の人と頑張って良い子で参加できましたね。

とっても素敵でした。

式の後、各クラスでの活動が終わり、帰るときに花御堂のお釈迦様の誕生仏に甘茶をかけて、今日教わった合掌・礼拝をして帰りました。

終わった後も、しばらく、園庭でお話をしたり記念撮影をしたりして、賑やかに終えることが出来ました。

火曜日から登園が始まります。

泣いてしまう子もいると思いますが、人生でこの時間はほんの数日か数週間です。

みんなで協力しながら、幼稚園に慣れるよう応援して参りましょう。

それでは、よろしくお願いいたします。

 

ほうりん廿日市幼稚園

園長 宮武 栄明